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爺ちゃん。の巻

俺さ、爺ちゃん大好きっ子でね、
東京から爺ちゃんが来ると知ると嬉しくて嬉しくて
バスから降りてくる爺ちゃん見つけてダッシュで駆け寄って
思いっきりすっ転んで顔面強打して鼻血ブー。

鼻血ブーの俺を見て、そんなもん唾つけときゃ治るよと
俺の鼻を思いっきり舐める爺ちゃん。

めっちゃクチ臭ぁぁぁぁぁ!

爺ちゃん、東京友禅や日本人形の職人しててね
宵越しの金は持たねぇ、細かいことは気にしねぇ、意地っ張りで喧嘩っ早く、
人情家で正義感が強く涙もろい。
そしてイタズラ大好き
もう画に描いたようなコテコテの江戸っ子の爺ちゃん。


そんな爺ちゃん、俺が中学3年生の時に癌で逝った。


爺ちゃんの葬式が終わった途端、目の色変えて金品を漁り出す俺の母と叔母3名、
自由奔放に生きてた爺ちゃんがよっぽど嫌いだったようだ。

爺ちゃん死ぬ前に言ってたよ、
金に目が眩むと家族すら崩壊するってさ。
俺、とっても冷ややかな目で母たちを見てたっけ。

そして遺品漁りの末出てきたのは

汚ぇ字で『おめでとう!あたりです。』と書いてある桐の箱。

爺ちゃん最後まで人を茶化すのが好きだったみたいだ。

中身は純金の板数枚。

奮起するハイエナ。


娘だったら知ってるはずだろうに、
自分の父親がイタズラ好きなのと
金粉や金箔を使う職人だったってこと。

金を目の前にするとそんなことも眩むんだろうね。

俺は気が付いてたよ。



箱の裏に『冗談デス。』と書いてあるのをね



肩を落とすハイエナたち、
『お前にはコレやるよ。』
と爺ちゃんが使い古した筆とかを入れてあった箱を渡した。

爺ちゃん、使い終わった筆や染め物道具は感謝の意を込めて大切に保管し
ある程度溜まるとお寺に持っていって供養してたのね。

まぁ全部持って帰っても仕方ないので
何か爺ちゃんらしいというか、そんな筆と道具を遺品として持って帰ろうとゴソゴソやってたら

箱の底に


『こっちがホントの当たり。』


と書いた封筒の中に現金300万・・・。


爺ちゃんやるじゃん!



見透かしてたんだろうね。

中3ながらにそう思ってたけどさ。



その300万どうしたかって?





そっと婆ちゃんの銀行口座に振り込んでおいた。
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Author:タロー
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のんびり適当に生きてます。
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気分を害す可能性もありますが、
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コメ返遅いですが勘弁して下さい。

2016年11月13日 Asahiからタローに改名

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