G。の巻

Gである。

『G』って響きで鳥肌が立った人は
ここから先は読まないほうがいいと思う。





そう、ゴキブリである。



ある女性の家にお邪魔したとき
床を這う小さなチャバネゴキブリを見た。

ま、どこに居てもおかしくない生物だし
それくらいでギャーギャー騒ぐのも失礼かと思い
気にしながらも見ないフリをしていたんだが

あっちの壁に１匹、

こっちの壁にも１匹、

天井にも１匹・・・。

だんだん気になり始めたワケ。


で、その方の家
キッチンの向こう側にトイレがあるんだが
トイレを借りた時見てはいけないモノを見てしまった。


キッチンの壁にある
有孔ボードのすべての穴からGの触角がワサワサしてるのを・・・。

ちょっと自分の目を疑ったので
試しに通りなりにキッチンの壁をコンっと叩いてみたら、




サッ！とその触角が引っ込んだ。



ってことはだ、



この有孔ボードの穴の向こうには穴の数だけゴキブリが居るわけだ。


正直引いた。


しかしもっと俺をドン引きさせる出来事が起きた。


その女性のお母さんが
『夕飯でも食べていきなさい。』って話になって。

何もしないのもどうかと思い
夕飯の準備を手伝うことになった。


米を洗って炊飯器にセットし
炊飯ボタンをピッと押して
中の米が沸騰し始めた途端

熱さに耐えられなくなったゴキブリが
蒸気穴から大量に出てきた・・・。

もうね、






無理っ！