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追い込まれた先に見えるもの。の巻

以前、強制執行補助業務をしていたってーのは以前どこかで書いたと思う。

色々な理由で支払いが困難になり不動産が差し押さえられて債権者に渡る。
不動産を競売で手に入れたとしてもそこに済んでる人間や家具等の動産は
勝手に移動することはできない。

裁判所の手続きを踏んで強制執行となるワケだ。

まず催告と言って債権者、執行官、立会人と一緒にその家を訪れる
居留守を使おうが外出中だろうが問答無用、鍵が掛かってても鍵屋が解錠して
玄関先に差し押さえの通知を貼っていく。

それから2週間から1ヶ月後に強制執行となるワケだ。

そうなるともうそこに住んでいた者ですら
家財道具すら手が付けられなくなる。
ようするに差し押さえってやつだ。

俺がやっていたのはその業務。

家電や家具、下着から洗面道具に至るまで
短時間の間にいっさいがっさい持ち出し
債権者へ不動産のみの状態にして受け渡す
それが強制執行補助業務だ。

正直言って
家にあるもの全てを差し押さえて全て持ち出すことなんて簡単だ
しかしこれだけじゃこの業務は成り立たない。

債務者の次のステップを考えてやるのも俺らの業務だったからね。

家財道具等一式を搬出する為の費用は債権者持ち
勿論自分の家となったものに勝手に住み着いてる人間の移動に払う金は少ないほうがいい
しかしながらこっちも仕事、そこら辺の請求額を債権者に納得させるのも仕事

で、一番の問題は債務者をどうするかだ。

期日までに動かない債務者の家財道具をガンガン運びだして
自業自得とばかりに路頭に迷わすのは簡単だ
心を鬼にすればいいだけの話だが
そういうわけにも行かない。

たった2週間の間に債務者を説得して
新しい住まいを探してあげて新しい生活の一歩を作ってやるのも仕事だった。

借金に追われてる人間ってものはなかなか説得に応じてくれないワケよ
また借金取りが来たのか、とか、また裁判所の人間が来たのか、とか
常に怯えてる状況で家に居ないとか居留守を使うとかで
説得するのが非常に困難である。

説得の為に24時間相手の家の前にはり込んだりしたこともあった。

ただ、一番怖いのが
追い込まれた人間は何をするかわからないってこと。

ドアを開けた途端に刃物を振り回したり暴れるくらいならまだいい

包丁を自分の首に立てていきなり自分の首を掻っ捌く者も居れば
鴨居に紐を掛け、ドアを開けた途端に首を吊る
ベランダから飛び降りる・・・・

自分達の立ち回り次第でヘタすりゃ人の命を奪ってしまうかも知れない。と。

コレはホントにストレスだった。

人によっては自業自得と言うかも知れないが
誰だって最初は自分が借金に追われにっちもさっちも行かなくなるなんて考えてもいない。

自分で事業を興して従業員を抱えたまま倒産って人も居る。
親の介護の為に仕事を辞めどうにもならなくなった者も居る
他人の借金の保証人になってしまった者やリストラ、理由はそれぞれだ
交通事故を起こしてしまい交通刑務所に入ってしまって支払いができなくなった

ちょっと考えれば明日は我が身なことばかり。

死ぬ気になれば何でも出来るなんて言う人間も居るが
それは何とかなってしまった人間の言うことで
もう死を選ぶしか選択肢が無い人間だって居る。

もうね、
毎日のようにそういった追い込まれた状況を見てると
考えさせられることがいっぱいでね、
そりゃ偽善なんて言われるかもしれないが
俺自信もそういう道を通ってきたからさ。

まぁ俺みたいな人間が言ったとこで
何が伝わるかわからんが

新しい人生を送れた人達とは
多少ながら今でも付き合いはあるワケよ。

あの時死ななくてよかったが
唯一の救い。
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2016年11月13日 Asahiからタローに改名

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